文字サイズ
学校長あいさつ

  

学校長あいさつ                                                                            

                                                                              平成31年4月15日

      和歌山県立那賀高等学校 校長  歌 保晴

 来月1日には平成から令和に改元される今年度は、那賀高校着任から4年目を迎える1年となります。着任以来掲げてきた教育目標である「自ら学び鍛える那高生」と「地域に貢献する那高生」は、今年も変更することはありません。この二つの目標の下位層に位置づける重点目標や具体的施策については修正を加えたり、新たに設定したりはしてきましたし、今年度も行うことにしています。
 和歌山県立那賀高等学校の創立は大正時代にまで遡り、以来、常にその時代の要請や地域の期待に応え、その役割と責務を果たしてきました。そして、3年後には創立百周年を迎えようとしています。
 今年度から普通科1クラス減となりましたが、それでも全体で普通科20クラス、国際科3クラスを持つ県内有数の大規模校として、千名近くの生徒・教職員が集う学校です。甲子園球場の約1.4倍の広大な敷地の中に、豊かな緑に囲まれた校舎、体育館、講堂、生徒ホール、第1、第2グラウンドを有する本校は、高校生としての3年間を過ごすには非常に恵まれた環境であると言えます。また、オーストラリアのクリスチャンカレッジ校や中国の実験中学校を姉妹校に持ち、国際交流も盛んです。外国の高校生が本校を訪れては、那賀高校生と交流し、また本校からも海外での研修に参加しています。
本校の教育目標については、なぜこの目標であるかを、毎年始業式と入学式の式辞の中で説明し、生徒の皆さんと共有しています。数人で構成される家族形態であれば、「親の背を見て育つ」という考え方もあるように、すべてを言葉で表さなくともよいという余地もあるかもしれませんが、生徒・教職員合わせて約千人ともなると、言葉が持つ力を最大限に用いて考えを共有し合っていくことが必要不可欠であると思っています。聞くだけでは記憶に残りにくいですから、下にあるシートを配布して式に臨んでもらっています。
 そこでは、次のようなお話をしています。

第四次産業革命が起こり、Society 5.0へと向かう我が国では、人工知能やロボットがますます進歩し、10年から20年後には、日本人の約半数が就いている職業がなくなってしまうという予測があります。「今まで通り、マニュアル通り」の仕事は、人工知能やロボットが、人間よりも早く、正確に処理してしまうからです。一方で、新たに生まれる仕事もありますから、大事なことは、人工知能やロボットに代替されずに残った仕事や新たに生まれた仕事で求められる力を身に付けているかということになります。具体的に言うと、進んで実践する力、自分の考えを表現する力、論理的に思考する力、課題を発見し設定する力、未知のことに対応する力、他者と関わる力、合意形成を図る力、他者を思いやる力などですが、このような力を培っていくには、本校の教育目標である、自ら学び、自ら鍛えることを厭わずに行うことが必要となってくるのです。皆さんには、これからの3年間で、授業において、部活動において、学校行事において、地域活動において、ボランティア活動において、自ら学び、自らを鍛えて欲しいのです。そして、そこで学び、鍛えた力を、地域貢献という形で発揮してもらいたいのです。このような形で培い、身に付けた力こそが、これからの社会を生き抜いていく力につながっていくものと考えています。また、本校の特徴の一つである国際交流活動の中で、異文化を知り、同時にわが郷土、我が国の文化を再認識してもらいたいとも思っています。

 このようなことは、文部科学省や経済産業省、そして内閣府などが示す、これからの社会で生きていくために必要とされる力、そこで求められている能力・資質と軌を一にするものであると考えています。今年も学校運営の基柱が折れたり、倒れたりしないよう、しっかりと取り組んでいきたいと考えています。

平成31年度学校教育目標

topへ