文字サイズ
学校長あいさつ

学校長あいさつ

令和5年4月

 和歌山県立那賀高等学校  校長  森 文 哉

 本校は、大正11(1922)年、県立那賀農業学校として創立し、ほどなく県立紀北農業学校と改称、戦後の学制改革により昭和23(1948)年、県立那賀高等学校が誕生しました。平成3(1991)年に国際科が新設され新たなスタイルでの歩みを進め、令和4(2022)年に創立100周年を迎えた歴史と伝統のある学校です。

 現在は、1学年普通科6クラス、国際科1クラスからなり、全校生徒が800名を越える県内有数の大規模校です。入学生は、岩出市、紀の川市、和歌山市からそれぞれ約3割ずつ、残りの1割が伊都・海草・有田等から来ています。便利になった交通手段にも後押しされ、“那高”で高校生活を過ごしたいという中学生の思いに応える学校となっています。

 校地は約5万3千㎡、甲子園球場全体の約1.4倍あります。広大な敷地の中に、豊かな緑に囲まれた校舎、体育館、講堂、生徒ホール、第1・第2グラウンド等を有する本校は、那高生としての3年間の課程を過ごすには非常に恵まれた環境といえます。また、オーストラリアのクリスチャンカレッジ校や中華人民共和国の実験中学校を姉妹校として国際交流も活発です。海外の高校生が本校を訪れては、那高生と交流し、本校からも海外での研修に参加しています。

 那賀高校の門をたたいてくれた若者たちは、このような環境の中で自らを磨き・鍛え、総合的な人間力を培い、卒業後は、県警・消防・役所といった公務員として社会に出る者、看護医療系・教育系・社会科学系などの分野へ進学する者、その多くが和歌山に根ざして地域の未来を切り拓く人材となっています。

 学校には変わらない「不易」なことと、時代の状況で変化する「流行」があります。

 本校の「不易」なものは、『自ら学び鍛える那高生』と『地域に貢献する那高生』の教育目標のもと、授業での学び、部活動や学校行事での学び、地域活動やボランティア活動での学びを通して、それぞれが自身の成長のため全力で取り組みながら人間形成を行い、進路実現を叶えた先に、地域社会に貢献できる人材へと育っているという伝統であり、那高生は今もその精神をしっかりと受け継いでいます。

 一方、これからの社会は、変化の激しい予測不可能な時代で、自ら課題を発見し、考え判断し、解決していく力が必要とされています。こうした時代の状況に応じた変化「流行」として、ICT活用教育推進プロジェクトモデル校や、英語教育改善プラン推進事業研修協力校の指定を受け、その取組を推進してまいりました。これらの取組は、普通科・国際科を問わず、今後の社会で必要な探求力を科学的に実践できるものであり、現在も全ての教科で思考力・判断力・表現力等を高める授業展開へとつながっています。

 那高では、「不易」なるものを土台に、時代に応じた「流行」を取り入れ、那高生がいつの時代でも社会で活躍できる力を身に付けられるよう、生徒や教職員はもちろんのこと、保護者や同窓生を含め、チーム那高といわれるすべての那高関係者が心一つに、全力で取り組んでまいります。

 今後とも本校への御支援・御協力をよろしくお願い申し上げます。

topへ