文字サイズ
令和6年度「入学式」を挙行しました

令和6年4月9日(火)、天候が心配される中、令和6年度入学式が行われました。今年から、制服が新しくなり、いつもとは少し雰囲気が違う式となりました。

校長先生の式辞は以下のとおりです。また、新入生代表宣誓は、A組の井上一星くんが行いました。

 

【令和六年度 入学式 式辞】

 満開の桜の元、今年もこの伝統のある那賀高校に、新入生を迎える日がまいりました。先ほど、入学を許可した新入生の皆さん改めて入学おめでとう。そして、保護者の皆様に、心からお祝い申し上げます。

 また本日は、育友会役員様をはじめ、保護者の皆様の御臨席を得て、令和六年度入学式を挙行できますことは、私ども関係者一同大きな喜びでございます。御臨席を賜りました皆様方に改めてお礼申し上げます。 

 新入生の皆さん、今の気持ちはどうでしょうか。入学の喜びと将来に向かっての期待で胸を膨らませる一方で、これからの本校での学校生活への不安な気持ちを抱いているかもしれません。まずは一日も早く本校での生活に慣れることから始めていってくれたらと思います。 一方で、高校三年間は、あっという間に過ぎてしまいます。今日、三年間というマラソン大会のスタートをしたことになります。42.195㎞を走るマラソン競技で、30キロ辺りが勝敗の大きな分岐点となる場合をよく見かけます。これを高校生活で例えてみたとき、ちょうど第三学年の六月ころ、夏季休業に入る一~二カ月前ということになるでしょうか。この時点からの最後の追い込み、頑張りが進路を決定する一つのポイントになります。 しかし、基礎学力を始めとする様々な領域での反復練習や学習の積み重ねと、まさに、今、スタートしてからの競り合いが30キロ地点での追い込みに結びついていることを忘れてはなりません。本校を卒業するに当たって、進学するか就職するかいずれにしても、各自の進路決定が、高校生活三年間の締めくくりとして待ち受けています。今日からマラソンを既にスタートしているという事実を知っておいてください。 

 もう一つ、那高の伝統としてお願いしたいことは、学校行事などさまざまな活動をみんなが一致団結、いわゆる「チーム那高」として、精一杯やり遂げるということです。那高祭と呼ばれる文化祭・体育祭、それから球技大会、遠足や修学旅行・外国研修など那高には様々な行事や活動があります。それらをするときも、那高生はいつも全力投球です。また、本校には、県内で二校しかない国際科があります。そのおかげで、外国の高校生がよく研修に来てくれます。異文化とじかに接する、国際交流の絶好の機会と言えます。校内での交流だけではなく、国際科・普通科を問わず、ホストファミリーとして、外国の仲間と生活を共にして欲しいと思います。日本に居ながら、外国留学と同様の貴重な体験をすることができます。家族で相談して、事情が許されるなら、ぜひ、チャレンジしてください。那高での学校生活に、熱い思いをもって挑戦していってください。そこには失敗もあるでしょう。けれども、くじけることはないのです。なぜなら、失敗は単なる失敗ではなく、次の未来をつむぎ出す土台となるからです。時には、悩みを抱えたり、辛くなったりすることもあると思います。

 本校では、そうした生徒のために、職員全員でサポートする体制も整えていますので、そんな時には、担任の先生や話をしやすい先生、部活動の顧問の先生方に相談して、自分一人で抱え込まず早い段階で解決するようにしてください。なお、保護者の皆様におかれましては、こうした子供たちのさまざまな挑戦、或いは成長期特有の悩みを、家庭として見守ってやっていただきたいと思います。子供たちの将来を豊かなものにするために、皆様方と協力しながら、学校としても精一杯努力していくことをお約束しますので、よろしくお願いします。

 最後に那賀高校の校章をご存じでしょうかこの式場の正面に掲示しています。これは、古来岩出市ゆかりの花であるくちなしの花をあしらったものです。学校にもこのくちなしの花が何本も植えられており、その時期になると白い香り豊かな花を咲かせます。花言葉は「清潔」と「私は幸せ」という意味があるそうです。 新入生のみなさん、どうか那高生として、清潔感あふれる姿の三年間でいてください。そして、卒業していく時には、「私は幸せ」と胸を張って那賀高校を巣立ってくれると信じて、入学式の式辞といたします。 

   令和六年四月九日 

      和歌山県立那賀高等学校長

 

 

 

 

2024/04/15 news
topへ